ボルツァーノ日記の続きです。
今日はメインの「Forum dei vini autoctoni〜 土着品種ワイン・フォーラム 」についてです。イタリアには沢山の土着品種ブドウがあります。つまり、その土地で生まれ育ったその土地独自のブドウ品種ですね。このフォーラムには、そんな土着品種ブドウを使って生産したワインがイタリア中から集められました。全部で59生産者。
カラブリア州の「チェラッティ」。グレコ・ディ・ビアンコで作ったDOCパッシート2007。数千年前のギリシャに起源を持つこのブドウは、ギリシャ人農夫の故郷を懐かしむ思いから紀元前8世紀にこの地に植樹され、現在イタリアではカラブリア州・ビアンコの土地でのみ生産されています。
ブース間を歩いていると、トスカーナの匂いを嗅ぎ取ったのか、ラッダ・イン・キャンティ「カパルサ」の パオロが話しかけてきました。こちらはサンジョヴェーゼ種のキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ2009でノミネートされています。
彼と共に、他に2人の生産者が同じブースに集まっており、カゼンティーノの「ポデール・サンタ・フェリチタ」のフェデリーコはアブロスティーネ種を使った「センプレマイ」という名のワインを紹介。この2人、ちょっと変わった博士のような、忌野清志郎的な雰囲気が似ており、兄弟みたいです。違うんですけどね。
お喋りが弾んで、何もアルトアディジェでなくてもトスカーナの試飲会で会う機会はいつでもあるのに、ついついトスカーナ人同士和んでしまいます。って私は勿論日本人ですが、一歩外へ出ると「フィレンツェ」「トスカーナ」という看板を背中にしょっている自分がいて、笑ってしまいます。よくヴェローナの友人とお互いの地域の習慣や言葉の違いについて話しますが、私が「我々は〜」と言う時は、フィレンツェやトスカーナ人を指しています。まるでイタリア人の「おらが村的根性」が移ったかのように。
もう1人、パオロとフェデリーコと同じブースの生産者は「カンティーナ・ジッリ」のアンジェロで、バルサリィーナ種のその名も「バルサリィーナ」というワインを持って来ていました。トスカーナはルッカ県、「Ponte del Diavolo〜悪魔の橋」という別名を持つマッダレーナ橋の近くだそうで、ここへはラフティングをしに行ったことがあります。
そしてこちらは「エミリオ・ブルフォン」。うちのエノテカでも扱っている、最後の晩餐の一部を使ったエチケットが個性的なワイナリーです。
ここは数多くの土着品種ブドウを扱っており、シァリン種を使った発砲ワインや、ウチェルット種の白ワイン、ピクリット・ネーリ種やフォルジャリン種の赤ワイン、モスカート・ローザ種のちょっぴり甘口ワイン等々。
これでもかという程様々な賞を受賞している「テルツォーニ・クラウディオ」。マルヴァジーア・アロマティカ・ディ・カンディア種の甘口ワイン「センサツィオーネ・ディンヴェルノ2011」を持参しています。
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