イタリアワインのガイド本『ガンベロ・ロッソ』。
毎年この時期になると、秋に出版される号に載せるワインの試飲が行なわれます。
トスカーナ州ワインの試飲を担当するのは友人のレオナルド・ロマネッリとフランコ。
私が協力するキャンティ・コッリ・フィオレンティーニ協会のワインだけでも試飲するワインが80本程あります。トスカーナ全土といったら一体どれだけのワインを試飲するのでしょう。羨ましい仕事ですが、とてもハードでもあります。
4年前に初めて仕事のオファーを受けた際は別の仕事との都合が付かずに断ったのですが、3年前からは毎年お手伝いさせてもらっています。
私の仕事は、80本のワインを抜栓して状態を確認し、ガンベロロッソの2人の試飲者にワインをサーブすること。
初年の会場はマレンキーニ、昨年はラ・クエルチェ。今年はカステルヴェッキオと、毎年ワイナリーを変えて行ないます。
キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ協会とはイベントの度に仕事をしているので、カステルヴェッキオのワインはよく知っているのですが、ワイナリー訪問は初めて。
フィレンツェから車で30分のサン・カッシャーノ・ヴァール・ディ・ペーザにあります。緑が多くとてものんびりした所。
屋敷の前にメルローの葡萄畑と、左にオリーブ畑が広がります。
テラスも庭園も広く、素敵な場所です。
外に設置されているステンレスタンクをテラスから見たところ。
葡萄品種ごとに分けて寝かせている木樽。
出荷を待つワインケースのある部屋は昔からある古い邸宅の一部。この壁は2mもの厚さがあり、ワインの貯蔵にはもってこいだそう。
こちらが試飲室。
生産者がわからないよう、ラベルをアルミで隠したボトル。
1〜80番まで番号が振られています。
1人で80本を開けてチェックするのは、キャンティ・クラッシコのアンテプリマより多いかも。16時半開始の1時間前に着いたものの、担当者の用事が済むまでワイナリーを案内してもらっていたので、残るは正味30分。1本につき22秒でコルクを開けて味のチェックをするなんて不可能なんですけど。
途中からカステルヴェッキオのフィリッポが抜栓のみ手伝ってくれ、どうにか16時40分に全て終了。
なのに試飲者が到着しない。連絡をしたところ、どうやら遅れてくるらしい。
まあイタリアだもんね。
30分くらいの遅れかと思いきや、1時間経っても現れず。「本当に来るのかねぇ。」『こんなことなら朝一開催にすれば良かった。』「もし来なかったらこの開けたワインどうする?」などと言っている頃にようやく登場の2人。なんと1時間半の遅れ。ありえない・・・。イタリアならありえるか・・・。
赤から白、ロゼ、デザートワインと試飲して終了したのは21時前。
でもお陰で綺麗な夕焼けが見えました。
この後は皆で夕食を食べに行ったので、次回はそちらの模様をお伝えします。
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こちらのワイナリー「カステルヴェッキオ」はアグリツーリズモも経営しています。
Fattoria Castelvecchio
Via Certaldese, 30
50026 San Casciano Val di Pesa, Firenze
TEL 055-8248032