土曜日の夜、急遽友人と夕食を食べに行くことになりました。
夜の9時に1時間後のテーブル予約をするのは、土曜のフィレンツェでは至難の技。
一緒に行く2人の友人とああだこうだと議論をし、10数件挙がった内の何件かは却下され、ようやく生き残った数件に電話するも、どこもいっぱい。
そりゃあそうです。
いくらオフシーズンといえど、土曜の夜は外食するイタリア人て多いんですよね。
しかも美味しい所しか行きたくないといえば尚更。
そんな中、ようやく「う〜ん、10時なら大丈夫かなぁ」と何とも不安な返事を貰ったのが、“Zeb 〜 ゼブ”。
“Zuppa E Bollito 〜 スープ&茹で肉” の略で、Zebです。
2008年オープンと今年で9年目なのですが、不思議なことに行ったことがなかったお店。フィレンツェのパノラマを見渡せるミケランジェロ広場から降りてくると、このZebがあります。
丁度10時頃に着くと、狭い店内は満席。
外を見る形で大きなガラスの前に配されたカウンター席のみ空いていたので、そこにします。3人揃って外を見る形なので変ですが、仕方ありません。
メニューが黒板に書いてあり、1つ1つオーナーのアルベルトが説明してくれます。
トリュフに目のない私はすぐに冒頭の「生トリュフのタリオリーニ」€14。
グラスでどんな白ワインがあるか聞くと、「フルーティーなのがいいですか、シュッとしたのがいいですか?」と聞かれたので『シュッとしたのがいいです』とお願いします。
「2〜3種類持ってきます」と言われて最初に注がれた物があまり好みでなかったので、どうしようかと思い品種を聞くと、「トスカーナのシャルドネです」との返事。例外もありますが、基本的に私の嫌いな品種です。『すみません、初めに言えば良かったのですが、シャルドネは苦手なのです。できれば北イタリア産で、ピノ・グリージョかピノ・ビアンコ、ソーヴィニョンなどがあれば』と頼むと、ピノ・ビアンコを持ってきてくれました。
2杯も断れないなと思っていると、好みの味だったのでそれに決定。良かったです。
友人は「黒キャベツのカッペッラッチ」。帽子の形をした、詰め物パスタです。
第一回プラチナブロガーコンテスト別の友人は「ピーチのラグーソース」€14。
ピーチはトスカーナ名物のうどんの様なもちもちパスタです。
ここのラグーは挽き肉ではなくお肉を包丁で細かくしているそうで、私も惹かれたのですが、トリュフの誘惑に負けました。
ラグーがたっぷりで美味しい!!
どれも良かったのですが、強いて言うなら私のパスタのトリュフの量が少なかったかな。
パスタのボリュームがあるので、トリュフが少ないとただのバター味パスタなんですよね。
仕事後で空腹だった私がパスタと一緒にセコンドも注文しようとすると、「うちは量が多いので、パスタを食べてから決めた方がいいですよ」と親切に言ってくれたのですが、閉店まであまり時間もなく、半量にもできると言うので『半量でもう注文しちゃいます』とお願いしました。
ところが言われていた通りパスタの量が多く、注文したのを後悔していた私。
それが何と、パスタを食べ終わった私に「セコンド、食べられますか?止めておきますか?」と聞いてくれたのです。
『もし、まだ作っていなくて、取り消しが可能であれば・・・』と言うと、「了解しました」と言ってくれました。
儲けが減ってしまうのに、こういう気配りができるって素敵です。
ドルチェはチョコレートタルトを友人と半分こ。
チョコでもクッキーでも塩を使っているものが苦手なので上の岩塩はよけたのですが、このタルトがとろっとろでかなり高得点でした。
気付かなかっただけなのかもしれませんが、ドリンクメニューがなく種類も価格もわからなかったのだけが欠点。
あっ、それと、我々の座ったカウンター前の外に面したガラスは、本来は2枚扉の出入り口らしく、2枚の間に微妙に5mm程の隙間があり、そこから外気が入り込んでかなり寒かったので、避けて下さい。
アルベルトと、料理&接客をしている彼のお母さんともども親切な対応と接客で、『とても居心地が良かったです。又来ます』と言ってお店を後にしました。
夜なのに1皿でも頼めるので、少食な日本の方にも、アペリティーヴォをしたけれどまだちょっと何か食べたいという時にも、便利ですね。
前回のレストランは辛口批評で、友人から「手厳しい」と指摘された程だったのですが(笑・詳しくは→
こちら)、良い批評を書けるのは私もやっぱり嬉しいです
ZEB
Via San Miniato 2r, Firenze
Tel 055-2342864
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