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カテゴリ:パスクア( 2 )

パスクアには欠かせない!仔羊肉

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爽やかな初夏の陽気のフィレンツェ。開け放した窓からは心地よい風が入ってきます。
今日はキリスト復活祭のパスクア、明日はパスクエッタで祝日です。

この日は家族で一緒にランチをとる習慣があります。
私の家の両隣は若いイタリア人が住んでいるので、皆実家に帰っているのか静かな朝です。
今日は落ち着いてのんびり過ごせるぞ〜なんて思っていたら、朝10時を過ぎた辺りから近くに住むイタリア人のお喋り声が聞こえ始めました。ここで過ごす家族ももちろんいますからね。

日本に住んでいると、近所の家の話し声が聞こえることってあまりないと思うのですが、こちらでは皆声が大きいのか、建物の構成上よその家の窓が対面にあることが多いせいか、よく聞こえてきます。
ここに戻ってくる度にイタリアらしさを感じることの1つです。

さて、パスクアの食卓に欠かせないのがアニェッロ、仔羊です。
家庭によって、煮込みにしたりオーブンで焼いたり。細かいパン粉をつけて揚げるのも美味しいです。

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でもそんなことはすっかり忘れていて、行きつけのお肉屋さんに行ったらそこらじゅう仔羊だらけ。
それで思い出したという訳です。
お肉屋さんにとってはクリスマスに続くくらいの掻き入れ時。皆忙しそうに働いています。
彼が切っているのは肋骨、ラムチョップの部分ですね。
う〜ん、見ていたら食べたくなってきました。

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こんなグロテスクな頭まで。。。
オーブン焼きにして食べます。

日本でラム肉というと北海道のジンギスカンですよね。そして「臭みがある」という言葉が必ず付いてくる。
学生時代に本場で食べ、臭みはそんなにないけれど、特別美味しくもないという印象でした。

こちらに来て1年目、シエナでサルデーニャ人の女性とアパートをシェアしていた頃。
サルデーニャは仔羊をよく食べるので、彼女もシエナの家で何度かオーブン焼きをしていました。
その匂いの臭いこと。確かにラムは独特の香りがありますが、彼女が焼くその肉は、サルデーニャから持ってくる間に少し傷んでしまうのか否か、ものすごい匂いを発していました。
それがアパート中に充満するのですからたまったものではありませんでした。
1口貰ったお肉も、勿論その臭い味。
それ以来、ラムは苦手な物のカテゴリーへ追いやられました。

ところが数年後、レストランで友人が頼んだラムのグリルを味見させてもらったら、とても美味しかったのです。
なんだ、こんなに美味しいんだ!!!と目から鱗。
それ以来、レストランで見かけると注文するようになりました。

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自分で調理をするのは今日が初めて。
このラムチョップを3切れ購入。3ユーロ(約330円)。
えっ高い!!こちらで鶏や豚を買うと3ユーロで私には2食分ぐらいあるので、ラムは倍ということになります。

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にんにくを熱したフライパンで、塩胡椒したお肉にローズマリーをのせて焼きました。
びっくりするほど柔らか。肉の質がいいのか、レストランで食べるよりもかなり柔らかです。
脂肪部分が苦手な私には、骨と合わせて3分の1以上は捨てる部分なのでかなりコスパの悪い1品となりましたが、又食べたくなる美味しさでした。

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by italiawine | 2017-04-16 18:38 | パスクア

“ブリンデッローネ” 〜フィレンツェのパスクア祭り

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フィレンツェのドゥオーモ前。すごい数の人だかりですが、一体何が?
目の前の建物に住む人々はどうやら特等席のようですね。各部屋から人々が顔をのぞかせて見物しています。

一昨日はパスクア/復活祭/イースター。
キリストの復活を祝うお祭りです。

フィレンツェっ子に ”ブリンデッローネ”と呼ばれているスコッピオ・ディ・カッロは、爆竹や花火が仕掛けられた大きな山車です。これが花の大聖堂ドゥオーモの前で盛大に爆発するのがフィレンツェにおけるパスクアの一大イベント。900年も続く歴史ある催しなのです。
いつもはプラート門近くに置かれているこのカッロ。プラート通りの、縦に何mもある木の扉、見たことがある方もいると思います。1年に1度、このパスクワの日のみ外に出されます。大きくて重量もあるので、トラクターのような物で外に出し、それから厳選された丈夫な牛4頭に引かれてドゥオーモまで運ばれます。

10年フィレンツェにいながらまだ1度も見たことがなく、今年も特に見る気はなかったのですが、友人と朝食を食べた帰りにぶらっとドゥオーモまで行ってみました。
教会前の広場には入れず、広場を大きく取り囲む感じで柵が張り巡らされています。まだ9時なのに既に3〜4重の人垣。私もなんとなくその人垣に加わり、友人に電話。
「何時に爆発するんだっけ?」
『11時だよ』
え〜、2時間もここで待つの?
ちょっと面倒だなぁ。。。
8時15分にカッロが車庫を出発したというから、通りそうな道に行って見て帰ろうか。
悶々と考えていると、旗手隊の太鼓が聞こえてきました。

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Bandierai degli Uffiziというこの旗手隊。1,75mあるという旗を振り回す旗手を筆頭に、鼓笛隊、中世の武士や婦人の装束を身にまとった人々など、約100人で構成されています。年齢も様々で、7〜75歳までの幅広い年代です。フィレンツェのイベントに欠かせないのはもちろん、イタリアの他の町や海外からも呼ばれて出掛けるそうです。私の友人も4人がこの旗手隊のメンバーです。
今日は新たにメンバーに加わったちびっ子旗手達のお披露目日でもあるそうで、可愛らしい子供達の姿も。

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彼等の到着後、牛に引かれたカッロもやってきて歓声が上がります。
近くで見ると牛もカッロも大きく、なかなか迫力があります。

ドゥオーモの正面にカッロが設置され、牛達のお役目は終わり。
カッロに最後の仕上げが施されます。今年は2000個の爆竹に700の花火が用意されたそうで、それらを順に付けていきます。

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カッロのてっぺんには3つの筒が。この中にはフィレンツェ、パッツィ家、ドゥオーモの旗がそれぞれの筒に収められており、爆発の最後にこれが全て開くと良い年なのだとか。
写真はこの3つの筒を今まさに設置しようとしているところです。
カッロの上部にも人がいて、それを受け止めようとしているのが見えますか?

カッロに火を点けるための導線は、ドゥオーモの中の主祭壇からカッロの上部へと渡されます。作り物の鳩がこの導線を伝って聖火を運び、カッロに火を点ける仕組みになっています。カッロに点火後、鳩が元来た道を引き返し出発点の主祭壇まで辿り着ければ、その年は豊作になるという言い伝えがあるので皆が注目します。
鳩がこの任務を最後に遂行できなかったのは1966年だそうで、確かにその年、フィレンツェに大洪水が起きました。 

ドゥオーモの司祭が聖水を持って1周し、我々に掛けてくれます。

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長かった2時間が過ぎ、ついに11時、ドゥオーモの中から煙が導線を伝わりカッロが点火されました。その勢いはあっという間で、あいにく私の目には作り物の鳩の姿さえ確認できませんでした。写真の中で、ドゥオーモの入り口から出ている煙の先に白い物体が見えますか?これが鳩です。このお祭りの様子を生中継していたTV番組の再放送を見たところ、どうやら鳩は無事に主祭壇に戻ったようです。
役目を終えた鳩は何処へ行くのか。ここ6年間は毎年1人の重要な人物に請われて貰われていくのだとか。今年はローマへ行くそうなので、どうやらこの人物は元フィレンツェ市長で現首相のマッテオ・レンツィ氏のようですね。

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カッロから出た花火が宙に上がります。

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火を噴くカッロ。煙がもくもく。大丈夫なのでしょうか。

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この花火、綺麗でした。

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これもすごい。近くにいる人に掛かりそうな勢い。

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フィナーレが近づいています。向こう側の見物人もすごい人数。

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最後に最上部の旗も3つ共開きました。
今年は天気も良く、全てがうまくいったということですね。

初めて見たブリンデッローネ。爆発の時間は10〜15分と短いのですが、近くで爆発するカッロは迫力があり見応えがあります。ドゥオーモからアルノ川へ伸びるカルツァイオーリ通りは先の方まで人で埋め尽くされていましたが、やはり近くで見たいもの。来年行こうかなとお考えの方、2時間前には行かれることをお薦めします。


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by italiawine | 2014-04-22 20:16 | パスクア