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イタリアワインのこころ

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評判ほどでない "Club culinario toscano da Osvaldo"

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以前うちの隣りに住んでいたS君が、久しぶりにピエモンテからフィレンツェに戻ってきたので、一緒に夕食を食べに行く事になりました。
彼の希望のイル・グッショは夏休み、この時期開いているブリンデッローネやパーネ&ヴィーノは彼も行ったことがあるので、行っていない所で探します。

狙いを定めたのは「 Club culinario toscano da Osvaldo」
フィレンツェッ子に聞いてみると、「悪くないらしいよ」という答え。
予約をして、向かいます。
9年住んでいるのに、おそらく1度も通ったことのないペルッツィ広場。曲がる道を間違え、さらに曲がってようやく辿り着きました。目の前には、レストランのサイトにあった写真と同じような建物が。ここだ、と思い「Sという名で予約をしています」と言うと、「どうぞ」と言ってテーブルに案内されました。
メニューはサイトで見てきたのに、どうもメニュー変更したらしく違うメニューになっています。誰もコメントしていなかったピザもある模様。
ここで、おや?と思い、メニューを裏返して見ると何やら違う名が・・・。
あれ?おかしいな。確かにサイトの写真にあった建物っぽかったし、この広場に他にレストランなんて無さそうだけど。
友人を残して外へ出てみると、細長い広場の端の方にどうやら我々の予約したらしきレストランが。が〜〜ん!どうしよう。。。もう水も頼んでコップに入れてくれちゃったのに。ここで食べてもいいけど、予約取り消さなきゃぁ。
友人に話すと「あっちに行きましょうよ」と言うので、レストランの方に事情を話して退店することに。水代を払うと言うと「要りません。でも次回来た時に倍払ってね。」と冗談で流してくれます。なんていい人。「次回はちゃんと来るからね。」と言って出ます。
私はこの友人といるといつも何かしらやらかし「天然ですね」と言われる。今日は久しぶりに会うのに初っぱなからやってしまった。とほほ。
でもレストランの人も、私が「Sという名で予約をしています」と言った時点で確認すべきよね。あっちも悪い。

テーブルに白いクロス&キャンドルで素敵な雰囲気だった間違いレストランから、庶民的なトラットリア風の店内へ。テーブル間も狭いです。
店長かカメリエレかわからないけれど、なかなかいい感じの男の子がメニューを細かく説明してくれます。
私はまずSpaghetti “Martelli” alle Vongole e Pomodoricchio〜”マルテッリ”のスパゲッティ、アサリとプチトマトのソース、€11。このマルテッリというのはピサにあるパスタ会社で、普通バリッラなどが4時間程のところを50時間もかけて乾燥させるそうです。
普通に美味しいですが、とびきりという程ではありませんでした。
何よりアサリの半分以上が殻を閉じていて、バツでした。

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友人はParmigiana di Ivan con Bufala Affumicata、€8。油で揚げた茄子とラグー、パルミジャーノチーズを交互に重ねてオーブンで焼く私も大好きな料理。シェフのIvanがナポレターノだそうで、あちらではモッツァレッラを間に挟むのですよね。ここではスモークした水牛モッツァレッラを挟んであります。私はモッツァレッラバージョンが好きではないので、コメント無しです。

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セコンドはBaccalà al pil pil iberico。ピルピルとはスペインの料理で、バッカラを油で熱した後取り出し、その油をミキサーにかけてマヨネーズ状にしてバッカラに掛けるそうです。ここでは油っこさを抑える為に、油ではなくお湯で10分程カルトッチョにしたバッカラを茹で、カルトッチョの中に出たバッカラの出汁と新鮮なオリーブオイルをミキサーにかけてマヨネーズにするそうです。でも使用したオリーブオイルの青みがキツいのか、苦いマヨネーズになっていました。この場合はもっと柔らかいオイルを使うべきだと思います。

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友人はConiglio nel coccio alle Olivelle di Taggia e Finocchio〜兎のタッジャのオリーブとフェンネル・陶器煮込み。トスカーナでよくリボッリータなどの家庭料理を煮込むテラコッタ製の容器をcoccioと言います。
写真がぶれていてすみません。

ワインはあまりこれ!というのがなかったので、トスカーナのGuicciardini Strozziのベルナッチャで作ったスプマンテ、Cusona Brutにしました。€18

この後別の場所へ行く予定でしたので、ドルチェもコーヒーもパス。
2人で€67でした。コペルト(席&パン代)は取らないようです。
それにしても最近のトリップアドバイザーは当てにならないなぁ。

雨男の疑いのあるS君。この日も別れる時、雨を降らしてくれました。ある意味すごい才能だと感動!


Club culinario toscano da Osvaldo
Piazza dei Peruzzi 3/r Firenze
TEL 055-217919
by italiawine | 2013-08-26 20:40 | フィレンツェ・レストラン