私がよくお茶をしに行くbarの一つ、「ゴールデンヴューオープンバール」という長〜い名前のバール。ポンテ・ヴェッキオを渡って左に行くとあります。
アルノ川に面しているので ”ゴールデンヴュー”。名前の通り、眺めはいいです。
先日もエノテカに行く前にちょっと立ち寄ると、オーナーのパオロが「明日モンテヴェルティネの作り手が来て、食事をしながらワインを4種類飲むからおいでよ」と。
えー、私の好きな3大ワインの1つを作るワイナリーなんですけど。
「知ってる?」とパオロ。『勿論知っていますとも!』
というか、トスカーナでワインの仕事をしていて知らない方が珍しい。
でも、明日だなんて、もっと早く教えて欲しかった。
誰と行こう。
エノテカに行ってチーロに話すと「俺も行くから一緒に行けばいいじゃん」
なーんだ、良かった。
翌日21時過ぎにチーロとオープンバールへ。
レストラン「サント・ベヴィトーレ」の人も2人来ていて、始まるまでお喋り。
途中で知らない男の子が話しかけてきて「時々AIS (私の所属するイタリアソムリエ協会)の仕事をしているの?」『ん?誰だ?』
聞くと、彼がソムリエコースを受けた時、既にソムリエになっていた私がコースのアシスタントをしていたそう。かれこれ4〜5年前の話。よく覚えているなぁ。コース受講生は200人くらいいたから、私の方は全く彼に記憶なし。
誰が何処で見ているかわからないから、変なことはできませんね。って、変なことなんてしませんけど(笑)。
さて、30人程の出席者が揃って会が始まります。
アンティパストの牛肉のタルタルに合わせて「Pian del Ciampolo 2011」。サンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ5%、コロリーノ5%で構成されています。
パオロの最も好きなワイン。私も家に1本2009年物があります。
プリモはラヴィオリ・山羊肉のラグー。「Montevertine 2010」と一緒に。こちらもブドウは Pian del Ciampoloと同じです。
セコンドは牛肉のステーキ&「Le Pergole Torte 2010」。サンジョヴェーゼ100%。
私はやっぱりこれが1番好きです。私の好きな3大ワインのうちの1本。
女性の顔のラベルがヴィンテージ毎に変わるので有名です。
ワインを何も知らずにドゥオーモ広場のエノテカで働いていた頃、日本人のお客さんでこのワイン目当ての人がいて、教えてもらったのが Le Pergole Torte との出会いでした。
写真ワインの後ろが作り手、左がパオロです。
作り手にかなりくだけた質問などをしながら夜は更けていきます。
私の前に座った男性がかなり格好良くて、初めは2人で話していたのですが、私の横のイタリア女性が途中から加わり「私の事務所に遊びにくれば?」などと押せ押せモード。
イタリア人女性恐るべし。彼女を上回るパワーは私、持ち合わせておりませぬ。
そんなこんなで最後のワイン。
販売はせず、友人達のためにのみ彼等が作っているという「Vin Santo di Montevertine 2003」。
かなりレアものです。
裏のラベルにも「solo per i nostri amici〜我々の友達のために」と書かれています。ブドウ品種はトレッビアーノとマルヴァジーア。
味わえただけで有り難い、そんなヴィンサントです。
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