さて、モロッコ・モールでケンタを食べて帰ってきた我々を待ち受けていたのは、全身緑の花嫁さん。といっても今日は婚約式なのでまだ花嫁ではないのですけどね。
婚約式には緑のドレスという約束があるのを彼女は知らず、青いドレスを用意したそう。
でも、外部に頼む、式の間に衣裳直しなどをする黒子のような人がドレスも一応用意して来るそうで、彼女の持ってきた2着の内、ましな方の1着を選んだのだそう。
もう1着は全く気に入らなかったそうです。
ましな方も大き過ぎるのですが、とても豪華でお姫様のよう。
私も1度、こんなドレスを着てみたいなぁ。
花嫁さんは足にヘナをしてもらっているところです。
手にヘナをしている時に、花婿が到着しないといけないそう。
色々しきたりがあって面白いですね。
そのしきたりの為、我々新郎側は外に呼ばれます。
皆で貢ぎ物を持って花嫁の家に到着するという儀式をするのです。
こちらが6つの貢ぎ物。アラジンの世界ですね。
写真を撮っていると蓋を開けてくれました。
白い袋に入っているのはヘナ。
冒頭の写真は、胡桃やアーモンドを挟んだナツメヤシ。
左奥の白い箱は牛乳です。
ドレスを仕立てる生地にキラキラのバッグ&靴。黒い箱は香水のようです。
部屋着に石鹸。
ちょっぴりおばさんチックなバッグ&靴に化粧セット。
花嫁の家の前で、白い民族衣裳を着た男性達が楽器を奏で、花婿を中心に親戚が踊ります。「道路で踊らされるとは」とかなり恥ずかしかったという花婿。因みに左側は皆近所の野次馬です。
家に入ると、牛乳とナツメヤシが振る舞われます。
もらおうとしている女性の手に施されているのが伝統的なオレンジ色のヘナ&模様です。
プチケーキ。
皆あまり食べないので2つ目を貰おうとしたら、「もう1つどうぞ」と3つ目もくれました。食いしん坊だと悟られたようです。
それから意味もなく休憩。ケンタを食べておいて良かったと心底思いました。
休憩後に出てきたのはパスティラの一種。パスティラは通常甘いので、これは変化球バージョン。パリパリ皮の中は海老、春雨、きくらげ、白身魚に唐辛子を加えて炒めたもので、春巻きの具のような感じです。出来立てを手で食べるので、熱いあつい。初めて気付いたのですが、こちらの手で食べるという習慣、熱いものは無理ですよね。
中心の方に進むとチーズも入っています。美味しくていっぱい食べちゃいました。
2皿目は牛肉のプルーン煮。
最後はお決まりのフルーツ盛り合わせ。
この時点で人々が帰り出し、我々も貢ぎ物の入れ物を返却しに行ったお父さん待ちだったのでもうそろそろ帰れるかなと思っていたら、こんなお菓子とミントティーが出てきました。まだまだ帰れなさそう・・・。
待ちに待って夜中の0時。ようやく帰れます。
1時間後に車が止まったと思ったら近所の親戚宅。「今夜はここで寝るわよ」ってお母さん!何も持ってきてないよーーー。
どうやら、友人の家には友人と花嫁だけを泊まらせてあげるのだそう。
今朝、無事に婚姻届を出せたと思ったらしわ寄せが我々の元に。
あっちはとっても広い家に2人きりなのに、こちらはそう広くもない家に20人くらいで寝なくちゃいけない。トイレットペーパーはきれてるし(モロッコではよくある)。
私はあまりの睡魔に速攻でソファの上で寝入ってしまったからいいけれど、翌朝起きたら床の絨毯の上に寝ている人々もいました。
恐ろしや、婚姻届の威力!
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