うちのお店に時々遊びに来る、レストラン・ガルガーニ(元ガルガ)のオーナー、アンドレア。
「今度の火曜、うちに夕食食べにくる?」と言うので詳しく聞くと、彼のレストランで特別にジビエ料理を作ってくれるらしい。
という訳で、火曜夜、仕事が終わってから「ガルガーニ」へ向かいました。
アンドレア&うちのスタッフ数名での友達パーティーかと思いきや、アンドレア夫人、元夫人(!)、その旦那さん、従兄、友人とのクリスマス前のファミリーパーティーに、我々を招いてくれたのでした。
料理は全て、我々だけの為にアンドレアが自ら作ってくれたもの。
「ガルガーニ」奥の個室で、総勢11名での食事が始まります。
1皿目は仔羊のレバーペースト。トスカーナの甘口ワイン・ヴィンサントが隠し味になっています。軽くトーストしたパンに載せて食べるのですが、美味し過ぎます。
この後何皿もの料理が待っているのでここでお腹いっぱいになってはいけないのですが、どうしても手が伸びてしまう美味しさ。
パンでお腹が膨れては困るので、しまいにはスプーンでペーストだけを食べ始め、更には下げようとしたカメリエレまで遮ってテーブルに残させる私。。。
ワインはフランチャコルタ、カ・デル・ボスコの「Cuvée prestige」。
寸胴ごと運ばれてきた詰め物パスタ、トルテッリーニ。
スープは雉で取ったもので、出汁がよく出ていて何杯でも飲めそう。
「Pomerol」
それから次々と登場したのはジビエ4種!!!
まずは鹿のグリル。
どーんと50cmくらいはあります。
鹿フィレ肉のソテー、グリーンペッパーソースで。
とっても柔らかく、こってりクリームソースとよく合います。
皆はこれをかなり気に入っていたけれど、私が1番気に入ったのは、、、
冒頭写真の、詰め物をしたヨーロッパヤマウズラのオーブン焼き!
詰め物がやばかった。何が詰めてあるかわからなかったけれど、やばかった(笑)。
ポルト酒を煮詰めたソースが又合うのです。
半羽食べて、もう半羽食べたい気持ちと葛藤しましたが、他の物が入らなくなっては困るので頑張ってこらえました。
この鳥はイタリア語でペルニーチェといい、その特徴的な赤い目から、サンジョヴェーゼを入れて作る琥珀色のヴィンサントの名称『オッキオ・ディ・ペルニーチェ(ペルニーチェの目)』に使われています。なので名前は何度も聞いたことがありましたが、食べたのは初めて。私的に感動的な出来事でした。
そして、キジの茹でた物。
イタリアンパセリで作る、にんにくの効いたサルサ・ヴェルデソースをかけます。
キジの周りに並べてある、あまり美味しそうに見えないジャガ芋が、柔らかくて実はとても美味しいのでした。
付け合わせにジャガ芋&ローズマリーのオーブン焼き。
他に白いんげん豆もありました。
ワインも沢山開きました。
ドメーヌ・ド・ラ・グランジュ・デ・ペールの「Vin de pays de l’Hérault 2010」
モンテ・ベルナルディの「Tzingana 2009」
カンピヌオーヴィの「Montecucco リゼルヴァ 2011」
カスティリョン・デル・ボスコの「Brunello 2003」
中でも最も良いワインだったのが、ヴァール・ディ・スーガの「Brunello 2010」。
ここのワインは何度も飲んだことがあったのに、こんなに素晴らしいと思ったのは初めてで、新しい発見でした。
アンドレアが「ドルチェは作らなかったよ」と言うので、皆でブーイング。
ここまで食べて、ドルチェまで欲しがる皆(私も含め・笑)の胃袋もすごい。
なのでドルチェだけは今夜の為に特別用意された物ではなく、お店で普段出している物から選択。
定番ティラミス。
林檎のケーキ・ジェラート添え。
合わせるワインはソリデーアの「Moscato di Pantelleria 2009」。
仕上げは私も愛する彼等の行きつけバールで〆。
各種チョコレートは出てくるわ、マロングラッセは箱で出てくるわというもてなしよう。
私だって何度も来ていますが、こんなもてなし見たことなーい(笑)!!
これまでの人生で食べた最も美味しい食事10回の中に入ると思う程、本当に全ての料理が素晴らしい味でした。
皆も「この会は又企画しないと」『月1でやりたいね』などと話していましたが、私としては週1でやって欲しいくらいです。
↓ワンクリックで応援して下さい
人気ブログランキングへ