車でたった15分の距離なのに、往復で7500円もかかるハイヤーしか選択肢のない境遇(詳しくは→
こちら)で辿り着いたのは、
「Giuseppe Rinaldi 〜 ジュゼッペ・リナルディ」。
門を入るとすぐに、立派な建物が建っています。
呼び鈴を鳴らすと、昨年9月に他界した5代目当主べッペのお嬢さんで、彼から仕事を受け継いだマルタが出迎えてくれました。
他界されてから間もない訪問をお願いするのは躊躇われましたが、快く引き受けて下さいました。
大樽が並ぶカンティーナを案内してもらいます。
カンヌービとラヴェーラの畑で採れたネッビオーロ種で造った、バローロの入った樽。
6〜40年の物が主流ですが、最も古い樽は102年も前の物。
木で作られた味わいのある椅子が置かれた事務所へ移動。
沢山ボトルが並ぶこの前で座る、ベッペの写真を見たことがあります。
その場所で、バローロを始めドルチェットやバルベーラなど、7種のワインを試飲させてもらいます。
過去に数回飲む機会に恵まれた彼等のワイン。
私が今までに最も感銘を受けたバローロが、その中の1つです。
今回案内してくれた、醸造家でもある6代目のマルタ。
ワインだけでなく、ご家族の話も少し聞かせてもらいました。
ベッペの存命中に訪問できなかったことを残念がる私に、おそらく葬儀の際に作られたであろうカードを、マルタが手渡してくれました。
彼の意志を引き継いで作る彼女達のワイン。
数年後の出来上がりを、楽しみにしたいと思います。
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