トスカーナ州の名物、カントゥッチーニ。
日本ではビスコッティと呼ばれることの多い、細長く固め、カフェオレなどに浸して食べるあのクッキーです。
イタリアでも日本でも、プラートで作られる青いパッケージの「アントニオ・マッテイ」が有名で、小ぶりのサクサクした感じが確かに美味しいです。
でも、私のお気に入りは、フィレンツェSMN駅から伸びるナツィオナーレ通りに店を構える「イル・カントゥッチョ 〜 Il Cantuccio」。
甘い物好き故、カントゥッチーニを幾つもいくつも試した結果です。
トスカーナ名物だけあり、世界にトスカーナで食べられる以上に美味しいものが存在するのは難しいと思うので、世界一美味しいカントゥッチーニと言っても過言ではないかも(笑)。
美味しいもの好きのフィレンツェ人の友人と、どちらがより美味しいカントゥッチーニを持ち寄るか対決をしたところ、この「イル・カントゥッチョ」に軍配が上がりました。
ちなみに友人の推しはフィエーゾレの「アルチェード」でした。
「アルチェード」も良いですけどね。「イル・カントゥッチョ」には敵いません。
私が出会ったのは今から約15年前、2007〜2008年頃だったと記憶しています。
フィレンツェ郊外にあるエノテカ「ヴィノテーカ・アル・キャンティ 〜 Vinoteca al Chianti」が年に数度開催していた試飲会にこちらのお店が出店しており、そこで惚れ込んだのが始まりです。
特長は、その柔らかさ。
基本固いのがカントゥッチーニですが、ここのは柔らかいのです。
但しアーモンド入りは固めなので、それ以外がオススメ。
私が最も好きなのは、大きなチョコレートがごろっと入ったチョコ味。
2番手は酸味の利いたアマレーナ(さくらんぼの一種)。
アプリコット、イチジクも果肉が大きく食べ応えがあります。
単品やミックスなど、好きな組み合わせで真空パックにしてくれ、中身がわかるようシールを貼ってくれます。
私はミックスにしたので、「Misti(ミックス)」と書いてあります。
茶色いパッケージもシックで、お土産によく利用します。
現在の営業時間。
2時間程も当たり前のイタリアで、たった30分のお昼休み。
「それだけ?」と店主のおば様に聞くと
「有り難いことにお客さんが来てくれるから、仕方ないわ」ですって!
Il Cantuccio
Via Nazionale 35, Firenze
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